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カルタゴ遺跡:サンルイ教会 Cartago, Carthage (Tunisia)
カルタゴ遺跡はかなりの広範囲にあるためバスのツアーで訪れる観光客が多い。バスで次から次への進むのは簡単だけれど時間があったら自分の足で訪れてみたいものだ。自分が見たい場所に多くの時間をかけることができるので。ということでチュニスからオンボロのローカル列車に乗ってカルタゴ遺跡を訪れることにした。チュニスを出るとすぐに列車の両面にチュニス湾が広がってなかなかいい眺めである。帰りには夕日が沈む頃だとさらに美しい風景が目の前に広がる。 チュニスを出発すると地元の人達に人気のあるラ・グレット(La Goulette)に着く。ここはチュニス湖北側にある街でシーフードレストランなどがありチュニスっ子達がよく訪れる場所らしい。カルタゴ遺跡だが、カルタゴという名前の付く駅が沢山あり一体どこから立ち寄ってみようと考えてしまうほどである。まずはサンルイ教会 (Cathedrale St.Louis)やアントニヌスの浴場(Thermes d'Antonin), ローマ人の住居 (Villas Romaines) があるカルタゴ・ハンニバルの駅に降りてみることにした。予想していたのとはかなり違ってとても小さな駅。 カルタゴ遺跡に関してはあまり期待できないような話ばかり聞いていたけれど、実際にカルタゴ・ハンニバルの駅に降りるとどこかのどかな雰囲気である。こんなに小さな駅なのに小型銃をわきに抱えた警察官が随分と多いのに驚いた。チュニスでも警察官は多かったけれど、観光客や観光地のテロ対策かと思ったら、ここカルタゴにはチュニジア大統領官邸があるからだと地元の人達が説明してくれた。ちょうどアントニヌスの浴場の山手の方が大統領官邸になる。 現在、カルタゴは高級住宅地で多くの大使館や大使公邸などが立ち並んでいる。メインストリートが海から傾斜のなだらかな丘の上まで続いている。この道の真ん中がちょうどカルタゴ・ハンニバルの駅でサンルイの教会は丘の上になる。駅からは多少歩くけれど、丘の上にあるサンルイ教会に着くと街一面が見渡せる。曇り空の日だったけれど雲と雲の間から突然光が差し込んで眼下のカルタゴの街全体を照らしている。お祈りの時間なのかどこからともなくモスクからのコーランを読む声が響いてくる。あちらこちらに散乱された遺跡のかけらのまわりには雑草や花が咲いていて、ここに都市が存在したことが夢物語のようにも感じてしまうけれど サンルイ教会のあるビュルサの丘から見るカルタゴの町は 海に反射した太陽の光に照らされて町全体がきらきらと輝いて見える。想像以上にきれいな街だった。
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